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家づくりコラム
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おうちでできる!室内の熱中症対策
- #生活の知恵
2024.7.17.Wed
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家づくりコラム
ここ数年「暑さ」に関するニュースが急増しています。
気温35度以上の日を「猛暑日」、30~35度未満の日を「夏日」といいますが、6月下旬から猛暑日・夏日が発生することも多くなってきました。
そこで今回は「おうちで出来る!室内の熱中症対策」をテーマに、手軽に出来る熱中症対策や、家づくりやリフォームで出来る熱中症対策をご紹介いたします。
■ 家の中で熱中症になる人が多い
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屋外での作業、徒歩や自転車での移動、スポーツ、公園遊びなど…。熱中症になる場面といえば、多くの人が屋外をイメージするのではないでしょうか。
その分、帽子や日傘を使用する・こまめに水分補給をするなど、熱中症対策への意識も高くなります。
一方、近年増加しているのが「室内熱中症」です。
総務省消防庁が熱中症が発生した場所を調査したところ、約4割が住居敷地内や室内という結果が出ました。
そこで今回は室内熱中症に着目し、まずは室内熱中症が発生する要因や状況についてチェックしましょう。
○ 室内熱中症が発生する要因
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室内熱中症が発生する要因は、主に2つあります。
①温度・湿度が適切ではない
「室温」が28度以上になると、熱中症の可能性が高くなります。また室内の「湿度」が70%だと熱中症警戒レベル、71%以上になると厳重警戒レベルと言われており、湿度が高いと室温が28度以下でも暑く感じる場合があります。
②水分・塩分が不足している
屋外から帰宅し涼しい室内に入ると、体温が下がります。
すると喉の乾きを感じにくくなり、屋外で汗をかいて失われた水分や塩分が十分に補給されない状態に陥りやすくなります。
熱中症の症状はその時には現れず、数時間経過した後や翌日に発生することもあるため、注意が必要です。
○ 室内熱中症が起こりやすい場所・状況
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同じ室内でも、特に熱中症を起こしやすい場所や状況がいくつかあります。気を付けたいポイントを押さえておきましょう。
<高温多湿になりやすい場所での作業中>
例)キッチン・浴室・トイレ・ベランダなど
キッチンで料理をする、ベランダで洗濯物を干すといった作業中は、エアコンでの温度調整が難しく一気に高温多湿になります。扇風機やサーキュレーターを利用して、風通しを良くしましょう。
また入浴時も湿度が高く汗をかきやすいため、水分を取ってから入浴をするのもよいでしょう。
<寝室での睡眠中>
夏は昼間に壁や天井に熱が蓄えられ、夜になっても室温が高い状態が続きやすくなります。
さらに人間は睡眠時に約200~500mlの汗をかき、水分が失われます。寝る前にコップ一杯の水を飲む習慣をつける、夜中すぐに水分をとれるように水筒を置いておく、などの対策がおすすめです。
■ 手軽に出来る暑さ対策
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ここからは、今日から取り入れられる手軽な暑さ対策をいくつかご紹介いたします。
○ エアコンを効率的に活用する
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エアコンを効率よく機能させるために、フィルターは2週間に1回は掃除をしましょう。
またエアコンを使用していても、室内に温度ムラが生じる場合もあります。その際は、エアコンのルーバーを動かしたり、扇風機やサーキュレーターを活用して室内の空気を循環させましょう。
扇風機やサーキュレーターはエアコンが設置されている壁の反対の角に置き、部屋の中央に向かって上方向に風を送りましょう。特に広い部屋で冷房をつけるときに有効な方法です。
○ 打ち水を利用する
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ベランダや玄関先などに打ち水をする方法もあります。
気化熱(液体が蒸発するときに吸収する熱)を利用し、温度を下げることが可能です。
日中は水がすぐに蒸発してしまうので、朝や夕方などの比較的気温が下がっている時間帯に行うのがおすすめです。
○ 冷感グッズを使用する
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近年はあらゆるメーカーから冷感グッズが販売されています。
例)
・冷感成分が含まれた衣類用スプレーやシャンプー
・体の表面から冷やして体内温度を下げる保冷グッズ
・熱気を放出する機能がついたシーツ・枕カバー
このように様々な種類の冷感グッズがあるので、夏を快適に過ごすために使用するのもおすすめです。
■ 家づくり・リフォームにおける熱中症対策
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最後に、家づくりやリフォームにおける熱中症対策のポイントをご紹介いたします。
室内熱中症を防止する家づくり・リフォームでは、屋外からの熱の侵入を防ぐため、家の「断熱性」を高めることが有効です。
例えば以下のポイントに着目しましょう。
○ 窓の断熱対策
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家の中で熱の出入りが最も多い場所が「窓」です。
窓は壁と比較すると非常に薄い素材のため、一般的な窓では熱の侵入を防ぐことは出来ません。
室内熱中症を防止するためには窓の性能にこだわり、より熱を通しにくい窓にすると良いでしょう。
また「窓サッシ」についても、気密性が高い樹脂サッシなどを採用することで、より窓の性能を高めることが可能です。
なお、窓の断熱性を高めれば空調効率が高くなるため、光熱費の削減にも繋がります。
○ 屋根の断熱対策
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室温は上階の方が高い傾向にありますが、その原因の一つが天井からの熱伝導です。
住宅の屋根は、強い日差しを受けることで表面温度が80度を超えることもあります。
屋根の断熱性が不十分だと熱が室内にまで伝わってしまうため、エアコンをつけていても室温が上昇し、熱中症の危険性が高まります。
屋根の断熱対策として、断熱効果を持った塗料で塗装する、現状の屋根材の上に新しい屋根をかぶせる「カバー工事」を行う、といった方法があります。
○ 壁の断熱対策
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屋根と同様に、日射による熱を室内に伝わらないようにするためは「壁」も重要です。
断熱材を壁の内側に入れる、既存の壁の上に断熱パネルを張る、断熱塗料を外壁に塗装するといった方法で、壁の断熱性を高めることが可能です。
このような断熱のポイントを意識することで、家づくり・リフォームにおいて室内熱中症の対策を行うことが出来ます。
室内熱中症対策を行い、健康かつ快適に夏を過ごしましょう!
今回のコラムは《おうちで出来る!室内の熱中症対策》についてご紹介しました。
お困りな点、お悩みごとなどございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
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